常緑日記

トキワが株の運用を中心とした記事を書いています。

(1)資産形成の基本方針を決める

1.目的

  「何のためにお金が必要なのか考える」

 いつ頃、どのような生活をしたいのかを考えます。

 運用の目的を決めることで、運用の道筋が見えてきます。お金を稼ぐこと自体を目的にする場合でも、「投資が趣味であること」を自覚し、「投資元本の上限を決める」など目安を持つ方が安定して稼ぐことができると思います。

 私の場合は、「死ぬまで、家族と安定した生活を送る」が目的です。

 

2.目標

  「いつ、どのくらい、何に使うためにいくら必要か計算する」

 目的が決まると、目標が立てられます。何年もかかって達成する場合が多いでしょうから、進捗全体を見渡せる計画書を作ると、何をすればいいのかわかりやすくなります。

  いろんなサイトでライフプラン表を作ることができますが、比較的詳しく設定できるサイトを一つ。

ライフプランシミュレーター(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)

 

 私の場合は、今のところ投資をしなくてもこの生活を続けられそうです。しかし、健康状態に不安があるので、早期リタイアを想定して計画を立てています。

 

3.中期計画

  「5年計画、10年計画を立てる」

 

 全体の計画ができたら、時間の単位を細切れにして、収入と支出の両方からお金を蓄える方法を考えます。

・どうやって収入を増やすか(給与アップ、投資、副業等)

・どうやって支出を減らすか(節約、節税等)

 

 このうち、支出を減らす方法は、一定のレベルに達すると努力の量に対して成果が出にくくなります。心が折れそうになるので、ほどほどに。

 収入を増やす方法は、金額の上限はありません。しかし、給与アップや副業は、人によっては難しい場合もあります。私の場合は、給与増は見込めず副業は禁止されています。ジョブチェンジも厳しい地域なので、必然的に投資が要となります。

 

 投資経験の深さや資産額によって、資産全体における投資の割合と損失を許せる大きさは異なってきます。一般的には、年齢が上がるほど資産全体におけるリスク資産の割合が減り、損失の許容割合が少なくなります。

 これらから、年を追うごとに徐々に資産増加率が緩やかになる計画にしておいた方が、達成しやすくなります。

 

4.単年度計画

  「今年どのくらいお金を稼ぎ、お金を増やし、支出を抑えるか」

 今度は、一年間の収支の計画です。家計簿をつけていると、こんなにお金が出ていくのか…と泣きそうになります。しかし、見直すべき点も見えてきます。(主に支出)

 計画を立てると、家族の協力を得られやすくなる点もメリットの一つです。ツレはマイホームが欲しいようなので、ここを計画の焦点にして提案しています。(本当は、1から一緒に作り上げる方が良いのですが、熱心なほうが叩き台を作っておいた方が、作業は捗ります。)

 

5.月次計画

  「今月どのくらいお金を稼ぎ、お金を増やし、支出を抑えるか」

  これは比較的作りやすいですね。

 

 目的が変わったり、環境が変わったりすることがあると思うので、その時はもう一度決めなおします。だいたい初めの計画通りにはいかないと思うし、それでいいと思います。投資は、満足する生活を送るための手段なので。

 また、人によっては、1→2→3→4→5の順番ではなく、逆に5→4→3→2→1の順番に立てていく方が上手く行くこともあります。「お金があると安心だけど、どのくらい必要かわからない」という人は、5→4→3→2→1の順番の方がお金の流れを想像しやすいかもしれません。

 実際に運用すると、「走りながら考える」感じになると思います。取り組む前に考えすぎても、考えずに実施しても上手くいかないのではないかな。あと、厳密に決めすぎると修正が大変なので、ほどほどに。

 

 では、次回からは、「投資」特に株式投資について。